スーパームーン

D5100ダブルズームキットのD5100とNikon 55-300mm VRの組み合わせでスーパームーンの時の満月を撮影してみました。
結果は思いの外健闘といったところでしょうか。各所のレビューでは望遠側のシャープネス不足が指摘されている55-300mm VR、私自身もこれまでの月や遠景を撮った経験から確かにちょっとシャープネスが…と思っていたのですが、今回ちゃんと条件を整えて撮ってみて意外といけると見直しました(もちろん高価な単焦点の望遠レンズの画作りなどとは比べるべくも無いですが)。これまでシャープネスが欠けると感じていたのは単に私の腕が悪くてレンズの性能を十分に引き出せていなかっただけだったのですね。自分の未熟さに反省です。

The moon (retry)
D5100、55-300mm VR @300mm、ISO 200、マニュアル露出(1/320 sec、f/8)、マニュアルフォーカス(MF)、RAW、中央部1024px×1024pxをトリミング

RAWはコントラストを少し高め、輪郭強調を弱めにして、ノイズリダクション無し、アンシャープマスク弱めで現像しています。人によっては少し眠い画作りだと感じるかもしれませんが、私は線の細い描写が好き(というか無理矢理シャープネスを上げた不自然な画作りが嫌い)なのでわざとそうしています。

このレンズで月をくっきりと撮るコツはこんな感じです。

  1. 三脚使用(当然!)
  2. リモコン、ケーブルレリーズ、もしくはセルフタイマー使用でブレを軽減
  3. 絞りはF8まで絞る
  4. シャッタースピードは1/200 sec以下
  5. ISO感度はなるべく低めに抑える
  6. ノイズリダクションもなるべく抑える

上から優先度が高い順になっています。あと撮影技術ではないので上のリストに入れませんでしたが、条件の良い月を狙うのも重要です。霞んだ日よりも空気が澄んだ日、曇りの日よりも晴れの日、地平近くよりも空の高い位置の方が当然ながらくっきりと月を撮ることが出来ます。今回はスーパームーンかつ晴れかつ南中近くという極めて好条件での撮影だったのでISO 200、ノイズリダクション無しで行けましたが、条件が悪かったらこうはいかなかったでしょう。